
私どもが拠点としている長野県下伊那地域は、県内で最南端に位置するエリアです。3000mを超える山々からの清らかな雪解け水は、大地を潤し人々に恵を与え天竜川に注がれています。
先代が残した天然林は、数万ヘクタールにも及び、春夏秋冬を彩っています。天然林以外には、杉や檜、唐松などを中心に人口林も存在します。
私たちの住む地域は、県内北部とは対照的に急峻な渓谷が多く人々は、谷間に集落を築き壮大な大自然に抱かれて今を生きるのです。

今、山はたくさんの課題を抱えています。
すぐにでも取り掛からなければ、いつ地域に大きな被害となるかわからないところもあります。

しかし、森林に関わる行政機関や最前線で活動する林業従事者、また、アウトドアなどを通じて自然に触れ合う次世代の人々が今の自然のあり方に疑問を感じ、新しい方向性を意識し行動し始めたことが希望です。

次世代のために、私たちの林業はこれから大きく変わっていかなくてはなりません。利益だけを求めた企業ではなく、自然との循環型社会の歯車である私たちは、何よりも自然に生かされていることを念頭におき、仕事に取り組まなければなりません。職人の経験でしか成しえないひとつひとつの壮大な事業に日々向き合えるチーム作りを目指しています。